一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 神経症状 痺れと麻痺の違い

こんにちは!
前回までで人間の体に起きる様々な種類の痛みについてお話してきました!
今回は神経が原因で起こる症状で痺れと麻痺の違いについてお話していきます!

痺れ(しびれ) と 麻痺(まひ) は、いずれも神経に関連した症状ですが、それぞれ異なる状態です。その違いを説明します。

痺れ(しびれ)
痺れは、神経が刺激されたり、圧迫されたりした結果、感覚異常が生じる症状です。具体的には、次のような感覚が伴います。
・チクチク、ピリピリ、ジンジン、またはうずくような感覚。
・手足や身体の一部に、感覚が鈍くなる、または変わる状態。
血行不良や神経の軽い圧迫が原因で、特定の部位で一時的に起こることが多いです。例えば、長時間同じ姿勢を取っていると、足が「しびれる」といった感覚です。

麻痺(まひ)
麻痺は、運動機能の喪失または低下を指します。神経が損傷を受けた結果、筋肉を動かす信号が正常に伝わらず、次のような症状が現れます
・筋力の低下、動かしづらい、または動かせない。
・手足や顔の一部の筋肉が動かなくなることがある。
軽度から重度まであり、完全に動かせなくなる場合もあります。
麻痺は通常、神経の損傷や病変が原因で、神経が筋肉を適切に制御できなくなった結果です。例えば、脳卒中や脊髄損傷、神経の圧迫などが原因となります。

痺れと麻痺の違い
痺れ(しびれ):感覚異常。触ったり動かしたりすることはできるが、感覚が異常(チクチクやピリピリなど)です。感覚神経に問題がある場合に現れます。
麻痺(まひ):運動機能の低下または喪失。筋肉がうまく動かせなくなる状態です。運動神経に問題がある場合に現れます。
簡単に言うと、痺れは「感じる」ことに関する異常で、麻痺は「動かす」ことに関する異常です。どちらも神経の問題から起こりますが、症状の種類や原因が異なります。

通常痺れは圧迫を起こしている原因を取り除けば症状は軽減しますが、麻痺は神経を損傷している為回復しません。
治療においては状態の違いを見極め施術を行っていく必要があります。

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大場 康平

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