■MCTP検出の構成
MCTPは、サーバーにインストールされているオプションに直接通信するために
iLOが使用する業界標準テクノロジーである。
MCTP検出は、デフォルトで有効。
サーバーまたは個々のアダプターに対してMCTP検出を無効にすると、問題のある
オプションをトラブルシューティングできる。
たとえば、アダプターが動作しない場合は、MCTP検出を一時的に無効にすると、
サーバーを操作しながら問題を調査できる。
無効にしたMCTP検出を再び有効にする唯一の方法は、MCTP工場出荷時リセットを
実行することである。
MCTP工場出荷時リセットを実行すると、サーバースロットおよびすべての
アダプタースロットに対するMCTP検出が有効になる。
サーバーのMCTP検出を無効にすると、すべてのアダプタースロットについて
自動的に無効になる。
Hewlett Packard Enterpriseでは、サポート担当者が推奨しない限り、
MCTP検出を無効にしないことをお勧めする。
警告に関して:
・HPE OneViewによって管理されているサーバーのMCTP検出を無効にすると、
無効にしたデバイスからHPE OneViewにアクセスできなくなる。
・サーバーのMCTP検出を無効にすると、iLOは、内蔵NIC、Smartアレイ、
Innovation Engine、メモリ、CPU、およびオプションアダプターなどの
コンポーネントのステータス情報の監視や表示を行わない。
・MCTP検出が無効になっている場合は、Innovation Engineファームウェアを
フラッシュできない。
・MCTP検出が無効になっている場合は、パフォーマンス設定、パフォーマンス監視、
ワークロードパフォーマンスアドバイザーの各ページは使用できない。
手順
1.ナビゲーションツリーでシステム情報をクリックし、デバイスインベントリタブをクリック。
2.検出をクリック。
3.検出設定ページが開く。
4.サーバースロットおよびすべてのアダプタースロットのMCTP検出を無効に
するには、MCTP検出を無効に設定する。
選択したアダプタースロットのMCTP検出を無効にするには、デバイステーブルの
1つまたは複数のMCTPオプションを無効に設定する。
5.適用をクリック。
iLOによって、MCTP検出を再度有効にするにはMCTPの出荷時リセットが
必要であることが通知される。
6.OKをクリック。
■MCTP工場出荷時リセットの開始
MCTP検出がサーバーまたはサーバーのアダプタースロットに対して無効になっている場合、
これを再度有効にする唯一の方法は、MCTP工場出荷時リセットを実行すること。
この手順を実行しても、iLOまたはサーバーはリセットされない。
手順
1.ナビゲーションツリーでシステム情報をクリックし、デバイスインベントリタブをクリック。
2.検出をクリック。
検出設定ページが開く。
3.MCTP工場出荷時リセットをクリック。
iLOによって、MCTP工場出荷時リセットを行うとすべてのデバイスで
MCTPが有効になるという警告が表示され、要求を確認するように求められる。
4.はいをクリック。
MCTP工場出荷時リセットが開始される。
プロセスが完了すると、MCTP検出がすべてのデバイスで有効になる。