一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 思考停止(続)

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

先月に引き続き、今月も「思考停止状態」について思い巡らせたことについて記してみます。

 

物事を考えるときには、できるだけ白紙に近い状態で対象となる物な出来事、人物などを見ていくことが大切ですが、「考える主体」となる私たちは、決して白紙の状態とはいえません。

 

これまでの人生経験や置かれていた環境などから、誰しもが「思い込み」をもっています。これは、「偏見」とも言い換えられそうです。しかも私たちは、自分の中にある「思い込み」になかなか気付けません。その結果、知らず知らずのうちに思い込みに引きずられ、誤った判断をしてしまうことがあります。そのことが、私たちが物事の本質に近付く際の障害になってしまいます。

 

思い込みというものを排除して、できる限り真っ白な状態で考えるためには、「視点の移動」が必要かもしれません。

 

物事を見るとき、私たちは「自分」という視点でまず対象を見つめます。しかし、これまで述べてきたように、自分の中にはたくさんの「思い込み」が存在します。そして、その思い込みにとらわれとしまったままでは、思考に歪みが生じてしまい、判断を誤りかねません。

 

こうした思い込みを排除するためには、自分以外の様々な視点を用意して、多方面から対象を見ていきます。ひとつのことを、いくつもの「違う目」で見ていくというイメージでしょうか。

 

そうすることで、「自分の目」だけで見たときとはまた違う、新たな姿を発見したいものです。

 

今月は以上です。

また来月に続く予定です。

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鈴木 信一

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