今回はFirebaseとSupabaseの違いについて調べる機会があったので簡単にまとめたいと思います。
FirebaseとSupabaseはどちらもBaaS(Backend as a Service)プラットフォームとして、バックエンド機能を迅速に構築できるサービスを提供しています。
しかし、それぞれの特徴や適用領域には大きな違いがあります。
FirebaseはNoSQLデータベースであるFirestoreまたはリアルタイムデータベースを提供しており、スキーマレスの柔軟性が特徴です。一方、SupabaseはリレーショナルデータベースのPostgreSQLを使用しており、スキーマベースのデータ構造をサポートします。
このため、複雑なクエリやトランザクションが必要な場合にはSupabaseが適しています。
Firebaseでは、Eメール/パスワード認証やGoogle、FacebookといったSNSログインが簡単に設定できます。
また、Firebase認証は他のFirebaseサービスとシームレスに統合されています。一方、SupabaseはPostgreSQLに直接接続した認証機能を提供しており、柔軟なロールベースのアクセス制御(RLS)が可能です。
Firebaseは大容量のファイル保存を可能にするFirebase Storageを提供しており、グローバルCDNによる高速な配信が特徴です。
一方、SupabaseではPostgreSQLに付属するストレージサービスを利用しますが、グローバル配信の設定には工夫が必要です。
Firebaseには静的ファイルやウェブアプリをホストするFirebase Hosting機能があり、デプロイが非常に簡単です。
Supabaseには専用のホスティング機能はありませんが、VercelやNetlifyなどの外部ツールを併用して対応できます。
FirebaseとSupabaseの両方に無料プランがありますが、Firebaseは従量課金制でスケーラブルなプロジェクトに適しています。
Supabaseは月額課金制で、PostgreSQLの容量に基づいて料金が発生します。
Firebaseは公式SDKやドキュメントが豊富で、初心者にも使いやすいのが特徴です。
一方、SupabaseはSQLの知識が求められるため、データベースに精通している開発者に向いています。
Firebaseはリアルタイムチャットや小規模プロジェクトに適しており、Supabaseは複雑なデータ処理や分析を必要とするプロジェクトで真価を発揮します。
Firebaseはリアルタイム性が重要なアプリやスケーラビリティを重視するプロジェクトに適しており、初心者にも扱いやすいです。
一方、SupabaseはPostgreSQLの機能を活用できるため、高度なデータベース要件を持つアプリケーションに向いています。
プロジェクトの要件を明確にし、それに最も適したプラットフォームを選ぶことが重要だと思います。