一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • カードを集めるだけでも楽しい「ポケモンカードポケット」

はじめに

10月末にリリースしたポケモンカードを題材にしたスマホアプリ
「Pokemon Card Pockhet」通称ポケポケ

私はかなりゆるーくプレイしている勢なのですが、なかなか面白い取り組みをしていたのでそのいくつかを紹介していこうと思う。


・待つだけで毎日2回引けるカードパック

このゲームで一番挑戦的なことをしていると感じたのがこの要素。

なんとこのゲーム、12時間待つだけでいわゆるガチャが無料で引けるのだ。
しかも無料専用のガチャテーブルではなく、課金で引くガチャと同じものを!
(そして天井ポイントも貯まる…)

そんなことしたら課金されないのでは?と思われるかもしれないがさまざまな要素が課金を助長させている。

そのことについては後々触れるが、ここで言いたいのはこの要素によって圧倒的に
「継続を促しやすく」
「初心者でも気軽に始めやすい」
ということ!

そしてキノコ伝説を調べた時にも思ったが、
ゲーム慣れしていない人は課金の沼にハマりやすい

ポケポケがどの層の課金が多いのかというのはゲームをプレイしているだけではイマイチ掴みきれないが、売上的にただユーザーが多いだけで出せる売り上げではないので
ユーザーが多い上でかなりの数の乗客を生んでいるのは目に見えてわかる。

このあたりの調査に関してはもう少し詳しく調査してから別途記事を書こうと思うので今回は、私が感じたポケポケの課金を助長させていると感じた仕組みをいくつか紹介していこうと思う。


・豊富な種類のカードとコレクション性

いや、そんなの当たり前だろと思うかもしれないが、リリース初期で300種類以上のカードがあることで毎日2パック(2パックで10枚)を引いたとしても全種類揃えるには相当な日数が必要になる。(というか無課金ではまず無理だろう)

また、図鑑機能もコレクション欲を刺激するような作りになっていてカードを集めるだけでも楽しめる作りになっている。

ちなみにコンプリートに必要と言われているパック数は3687パックとなっており、この無料パックだけで集めようとすると1840日ほど必要となるためコンプリートするためにはまず課金が必要になる。(なのでコンプリートを狙い始めた時点で課金をすることになる)


・イラスト違いのレアカード

さらに、一部のカードにはカードゲームでよくあるパラレルレアのような、イラスト違いのレアカードが存在していて、それらを手にいれることもコレクションの楽しさになっている。

そのおかげか、イラスト違いを狙わなければ強力なカードと言われるEXカードの確率自体は約10%と比較的高い確率となっている。

最上位レアの確率は1パックあたり0.2%(1/500)と相当なヤクザ確率だが性能自体は通常イラストのカードと同じで引かなくても対戦に影響はないため、ヘイトなども起きづらい作りになっている。


・超確率で出現するレア封入パック

パックを引いたときに、0.05%(1/2000)の確率でレアカードのみが封入されたパックが出現する。

これに関しては、厳密な効果は予想の範囲ではないが、以下のようなことが期待できるのではないかと思う。

  • 引いたことでSNSに投稿し、バズる
    →その投稿を見た一部の人が俺も引きたいとなり、課金してパックを引く
  • 配信投稿者が「レア封入パック引くまで耐久」などネタにしやすい
    →確率期待値的に最も安いパックを購入して24万強必要

・生涯集めたカードの数が全てカウントされていく

被ったカードも含めて、手に入れたカードが生涯獲得枚数としてカウントされていく斬新なコレクションシステムがある。

一定数集めた時に生涯獲得枚数に合わせたポケモン豆知識としてTIPSが表示されるというシステムになっている。

これ自体は課金に直接影響がある内容だとは思わないが以下のような効果が期待できそう。

  • 集めたカードが大きくなるほどこのゲームに掛けたコストが視認化され、保有効果やサンクコスト効果からゲームを辞めづらくなりそう。
  • 外れた場合も、生涯獲得数という資産が増えるため、完全な損にならない。損を減らす行為は心理学的にも正しい仕組み。

最後に

以上、かなりざっくりとした内容だが私なりに感じたポケポケの面白いと感じた要素をまとめてみた。

これからも引き続きゆるくプレイしつつポケポケの売上の要因に関して調査していこうと思う。

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