一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • リーダーとしての資質

仕事を上手く進めるためにはどうすればよいだろうか。

誰もがそう悩むことはあるかと思う。

仕事を効率良く進めるためには、各個人の能力も大事だが、チーム全体の士気はもっとも不可欠であると思う。

この士気をおろそかにすると途端に能力主義的な仕事の進め方になり、チームやプロジェクトは途端に瓦解する。

チームの中にはベテランから新卒のようなルーキーまで様々な人間で構成される。

一般的にリーダーはベテラン選手な社員が勤めることが多い。

彼らは仕事をある程度評価された、会社から信頼された人材である。

苦労をしてこの地位まで昇ってきた人も居れば、今まで苦労せずトントン拍子でリーダーになった人もいるだろう。

苦労知らずでリーダーについた人材は、自分は差して能力が高くない部分が大いにあることを自覚せず、「責任」と「遂行力」に重きを置いてチームを強引に進めようとする愚か者がいる。

こういった愚か者の元で働く様になったメンバーは不幸だ。

このようなリーダーはいかにして、期限内に業務を終わらせるかというところにフォーカスする。

フォーカスした結果、メンバーの得手不得手やメンタル、得意不得意を考慮しないのだ。

とにかく前に進める。これだけになることが多い。

私はのこやり方で失敗してきたリーダーを数人知っている。

学生の頃から合わせると数多くなるし、私はこのやり方で学生のこと痛い目を見た。

自分が仕事でリーダーになったとき、職場には常に「護送船団方式だ!」と言い続けた。

出来る人はガンガン稼がせて・・・とすると必然的に出来る人の負担は多くなる。

そして対照的に出来ないレッテルを貼られた社員は、やる気に関係なく仕事は僅かで、簡単な物である。

成長の機会を奪われるのだ。

チーム育成は護送船団方式だ。より歩みの遅い社員に合わせるのだ。

そして出来る社員は燦然と輝く太陽のように扱い、しかし手の届かない象徴ではなく、そんな社員にこそより多くの失敗談を語ってもらうのだ。

出来る社員とそうでない社員の間にどれだけの差があるのか。これを数字で説明してはいけない。

皆スタートラインは同じだったはずだ。だからこそ、「今」出来なくても、「君だってスター選手になれる」。

そうやって希望を見せ続け、そしてその希望は幻想ではなく「実現可能である」ことを証明する。

それがリーダーの役割なのだ。

そうすれば、仕事は、プロジェクトは勝手に前進していく。

上司は優秀な能力を持った人材を昇格させたがるが、真に優秀な社長はこの本質に重きを置く。

社長は「人間性」を見るのだ。

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