一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

ナマステ! Takuです。

ITエンジニアの間では定期的にペアプロ・モブプロに関する話題が盛り上がりますが、自分の考えを整理しておきたいと思います。

# ペアプロ、モブプロとは

ペアプロやモブプロは、複数人で1つの開発環境を共有して行う開発手法です。
どちらもアジャイル開発で採用されることが多く、チーム内での知識共有や品質向上を目的としています。

# ペアプロの効果

ペアプロには以下のような効果が期待できます。

– コードの品質向上:2人でレビューしながら書くため、バグや設計ミスを事前に防ぎやすい。

– 知識共有:メンバー間でスキルや知識を共有し、スキル格差を縮める。

– スピード感:意外にも、2人が協力することで複雑な問題の解決が早まる場合がある。

– 集中力の最大化:高い集中力を必要とするため、短時間で質の高い成果を生み出せる。

# ペアプロに否定的な意見

一方で、ペアプロやモブプロに否定的な意見も少なくありません。

– 非効率である:1人ずつ作業すれば2倍の作業量をこなせるのでは。

– 相性の問題:ペアやモブの中で意見が対立し、かえって作業が遅れることがある。

– 集中しすぎ:ペアプロやモブプロは高い集中力を要するため、長時間続けられない。

– 疲労感:常に他者と一緒に作業することで精神的な負担が増える。

# 否定派に対する反論

これらの否定的な意見に対しては、次のように反論ができます。

– 効率について

短期的な作業効率は低下するかもしれませんが、バグ修正や後続作業の効率化を考えればトータルでプラスになるケースが多いです。

– 相性の問題

適切なファシリテーションやローテーションを導入すれば、相性の問題を軽減できます。
また、教える人と教えられる人の関係が固定しないように、別の環境や言語を試すことも有効です。

– 集中しすぎ

一般的な研究では、人間の集中力は90分程度がピークとされています。
そのため、ペアプロやモブプロは60〜90分を1サイクルとして計画すると効果的です。
また、ペアプロやモブプロを実施する時間を限定し、残業をしないことが大切です。

– 疲労感

チームの疲労感を軽減するため、休憩時間を設けるだけでなく、役割をローテーションすることも効果的です。
例えば、タイマーを使い一定時間ごとに役割交代を実施する方法があります。

# ペアプロ・モブプロのポイント

## チーム外からの干渉を防ぐ

ペアプロやモブプロは、チーム内の開発者が最適なやり方を模索するプロセスの一環です。
チーム外の人が無理解な意見を押し付けることは、チームの成長を阻害しかねません。
スクラムマスターは、ペアプロやモブプロの効果を正しく説明し、不必要な干渉を排除するための調整役となりましょう。

## 個人作業とのバランス

ペアプロやモブプロは高い集中力を必要とするため、実施時間を決めることが望ましいです。
また、個人で予習・復習する時間を確保することで、チーム作業をより効果的に進められます。

## コミュニケーションの重要性

もしペアプロやモブプロが苦手だという声があるなら、それはチーム内のコミュニケーションに問題がある可能性があります。
チェックインやふりかえりを活用し、雑談を含めた会話の機会を増やすことで、チームの一体感を高めることができます。

# 結論

ペアプロやモブプロは、短期的な効率性よりも、チーム全体の成長やコードの品質を重視した開発手法です。
ただし、どのように働くかは開発者自身で決めることが大事なので、導入・実践にあたってはチーム内でよく話し合い、ペアプロ・モブプロの目的や進め方を明確にしておきましょう。

私たち自身と、ご家族や親しい方々、そして世界中の全ての方々に平安を。

OM, Shanti, Shanti, Shanti

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Taku

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