一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

Amazon AWSには、インターネット経由でアクセスする方法もありますが、セキュリティを確保する方法として、専用線を使った接続サービスとしてDirectConnect と言うサービスがあります。

このサービスを使うことで、従来の企業の本店と支店との接続に利用されていた専用線や閉域網のようなサービスを得られる事ができ、インターネット回線経由では不正アクセス等の脅威にさらされる脅威から激減させる事が可能です。

ここで「専用線や閉域網のような」という言葉におや?っと思われた方は感が鋭いです。

そうです。

DirectConnect=専用線 と理解されている方がほとんどだとは思いますが、正確には二種類あります。

どう違うかというと「占有型」と「共有型」というタイプがあり、以下のように異なります。

  • ●占有型
    0から10までの設定(仮想インターフェース/VIF等)をお客様アカウントでお客様等で設定を実施
  • ●共有型
    回線の接続サービスをパートナーが提供するため、VIF等の設定をパートナー(サービス提供事業者)に依頼
    パートナー様のサービスにより帯域保証型とベストエフォート等様々

そのため確実にフルオーダーメードのような事を行いたい場合、占有型で契約を行う必要があります。

ただし実際に回線を引くには物理作業が必ず発生するため、AWSの一般的なサービス追加設定は数分から数十分で設定追加が完了するようなサービスに対して、一般的に二ヶ月から三ヶ月位の期間が必要とされます。

一方クラウドサービスを提供するサービス提供事業者が提供する共有型は例えばデータセンター等を提供している事業者はすでに自身のデータセンターセンターに大口契約で10Gbpsや100Gbps等まとめて契約していたりします。
※お客様が10Gbps以上等大幅な帯域を必要とする場合は、占有型と同等の期間が必要になる場合がありますので、パートナーからサービスを受ける場合はそのパートナーにご相談ください。

このパートナーがその一括契約した回線リソースの中からお客様からオーダー内容に応じて回線帯域を提供します。このサービス提供方法によって数週間程度で回線開通が完了できたり、回線費用が通常より圧縮出来る可能性がメリットとしてあります。

ただしこの場合は他の利用している顧客と相乗りになるため、BGP設定等で個別な設定やVPN設定等が一部制限される場合もあります。この点についてはネットワークエンジニア、コンサルタントや営業と通信要件についてよく相談等して決めて行く必要があります。

 

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奥村 友裕

インフラ系SE歴13年目、サーバ、SOCの運用経験、ネットワーク、サーバの設計構築の経験を経てフリーランスとして独立。 ネットワーク、セキュリティ分野を得意分野として、様々なPJに参画。 2020年3月までは航空会社のネットワーク設計をしていたが、4月から金融システム開発会社のセキュリティ対策推進PMO業務に従事。 また、メインPJ以外にも、中小企業様に対してスポットでクラウドサービス、セキュリティ対策に関するコンサルティング業務に従事。

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