一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

事前の車両点検を行う

自動車を安全に運転するためには、事前の車両点検が欠かせません。車両点検を怠ると、突然の故障や事故の原因となり、運転者や周囲の人々に危険を及ぼす可能性があります。本記事では、事前の車両点検の重要性と具体的な点検項目について詳しく解説します。

1. タイヤの点検

タイヤは車の唯一の接地部分であり、安全な走行に直結する重要なパーツです。以下の点を確認しましょう。

空気圧:適正な空気圧を維持することで、燃費の向上や摩耗の防止が可能。

溝の深さ:溝が摩耗しているとグリップ力が低下し、スリップの危険が増します。

損傷の有無:ひび割れや異物が刺さっていないかをチェック。

2. ブレーキの確認

ブレーキは事故を防ぐための最も重要な装備です。以下の点を点検しましょう。

ブレーキペダルの踏みしろ:異常に深く踏み込める場合はブレーキ液の不足や異常が考えられます。

ブレーキの効き具合:停止時に異音や異常な振動がないかを確認。

ブレーキランプ:後続車に自車の動作を伝えるため、点灯するかどうかをチェック。

3. ライト類の確認

視界の確保と周囲の安全を守るために、ライトの正常な作動は不可欠です。

ヘッドライト:ロービーム・ハイビームともに点灯するか確認。

ウインカー:左右の点滅が正常に機能しているかチェック。

ブレーキランプやバックランプ:後方への合図として重要。

4. バッテリーの状態チェック

バッテリーが劣化しているとエンジンが始動しにくくなります。

端子部分の腐食:白い粉が付着している場合は清掃が必要。

電圧チェック:異常な電圧低下がある場合は交換を検討。

5. エンジンオイルの点検

エンジンオイルはエンジンの動きをスムーズにし、摩耗を防ぐ役割を持ちます。

オイルの量:適正な範囲にあるか確認。

オイルの色や粘度:黒く濁っていたり、粘り気がなくなっていたら交換時期。

6. 冷却水の確認

エンジンを適正な温度に保つために冷却水が必要です。

量の確認:適正範囲内にあるかチェック。

漏れの有無:エンジン周辺に水たまりができていないか確認。

7. ワイパーとウォッシャー液のチェック

視界確保のために、ワイパーとウォッシャー液の点検も重要です。

ワイパーゴムの劣化:ひび割れがある場合は交換。

ウォッシャー液の量:十分な量があるか確認。

8. 燃料の残量確認

長距離運転をする前には、燃料の残量も忘れずにチェックしましょう。

燃料メーター:長時間の渋滞などを考慮し、余裕をもった給油を。

9. 異音や異常な振動の確認

運転前にエンジンをかけた際に、異常な音や振動がないかをチェック。

エンジン音:普段と違うノイズがないか。

車体の振動:異常な揺れや振動がないか確認。

10. 緊急時の装備を確認

万が一のトラブルに備えて、緊急時の装備を準備しておきましょう。

ジャッキやスペアタイヤ:パンク時に対応できるか。

三角表示板や発煙筒:事故や故障時に後続車へ注意を促すため。

まとめ

事前の車両点検を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、安全に運転することができます。特に長距離移動前や悪天候の日には、しっかりと点検を行うことが重要です。日々の点検を習慣づけ、安全で快適なドライブを心掛けましょう。

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髙垣 昌広

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