リフォーム業界に携わる者として絶対許してはならないのが悪質リフォーム業者。
彼らはろくに修繕の技術も無いのに、1件につき20万〜300万程度の工事を請け負う。
「技術も無いのに仕事を請け負う???」と不思議に思うのも無理もありません。
それもそのはず、直す必要のない屋根などをいかにも修繕が必要なように見せかけて、主に高齢者を相手に契約させるからです。
元々不具合がない訳ですから工事の必要がなく、「やったフリ」で仕事を終わらせるからです。
もう10年も前の話、当時破竹の勢いで業績を伸ばしラジオCMも流れていた「リフォームの○○ヤマ」の営業から転職してきた現場監督がいました。
監督いわく「飛び込みで近くで工事してるんだけどたまたま見えたお宅の屋根が気になったので見させてくれないか」と玄関を開けさせ屋根に登るやバールなどで音をたてずに屋根材を剥がしたり、胴縁(屋根の縁にある金物)を曲げたりして写真に納め、家主に漏水すると不安を煽って50~100万ぐらいの仕事を取りまくった」と。
まさに今テレビ等で問題にしている悪質リフォーム業者の手口そのもの。
建築基準法では500万以下の工事の請負には建築業登録の義務は無い。
つまり誰でも仕事が取れるのです。
この悪質リフォーム業界では、「捕まらない詐欺」と言われています。
特に安易に返事してしまう高齢者がターゲットにされています。
対策はどんなに「今決断しないと大変なことになりますよ」と言われても絶対にその場で契約しない事。
その後、頭を冷やしてから誰かに相談してください。