一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 【新たな挑戦】SNSでのゲーム実況の機材について -配信用ソフト編-

#フリーランス5年目

みなさま、こんにちは!
フリーランスエンジニアとして活動しているハザマです。

この度、新たな挑戦として動画配信を計画しているのですが

今回はゲーム実況する際の機材で大切は配信用ソフトについて
ポイントを踏まえてまとめてみました。

1. 配信用ソフトとは?

ゲーム実況を配信するためには、ゲームの映像と音声をキャプチャし、視聴者にリアルタイムで届けるためのソフトウェアが必要です。

代表的な配信用ソフトには、以下のものがあります。

ソフト名 特徴 対応プラットフォーム
OBS Studio 無料で多機能、カスタマイズ性が高い YouTube, Twitch, ニコ生 など
Streamlabs OBS OBSをベースに初心者向けに簡単化 YouTube, Twitch, Facebook など
XSplit Broadcaster 有料だが高機能で使いやすい YouTube, Twitch, Facebook など
NVIDIA ShadowPlay NVIDIA製GPU向け、軽量で簡単 YouTube, Twitch など

中でもOBS Studioは無料でありながら高機能で、多くの実況者に利用されています。ここでは、OBS Studioを例にして設定のポイントを解説していきます。

2. OBS Studioの基本設定

OBS Studioの設定は、配信の安定性や画質、音質に大きく影響するため、慎重に行いましょう。

① 基本設定(出力解像度・フレームレート)

ポイント

  • 解像度設定:「出力解像度」を**1280×720(HD)または1920×1080(フルHD)**に設定
  • フレームレート(FPS):アクションゲームなら60FPS、それ以外は30FPSでOK
  • ビットレート:画質を決める重要な設定(詳細は後述)

推奨設定(YouTube向け)

  • 720p(HD)/ 30FPS → ビットレート:3000~5000kbps
  • 1080p(フルHD)/ 60FPS → ビットレート:6000~9000kbps

Twitchやニコニコ生放送などでは、配信プラットフォームごとの推奨設定を確認しましょう。

② エンコーダー設定(CPU vs GPU)

エンコーダーとは、配信映像を圧縮してインターネットに送信する処理のことです。

ポイント

  • 高性能なPCなら、**x264(CPUエンコード)**を使用
  • NVIDIAのGPUを搭載しているなら、**NVENC(GPUエンコード)**が軽量でおすすめ

推奨設定(NVIDIAのグラボ使用時)

  1. エンコーダー:NVIDIA NVENC H.264
  2. プリセット:「Quality」または「Max Quality」(画質重視ならMax Quality)
  3. Bフレーム数:「2」

推奨設定(CPUエンコード)

  1. エンコーダー:x264
  2. プリセット:「veryfast」または「faster」(PCスペックに応じて調整)

⚠ 注意点
CPUエンコードはPC負荷が高いため、**高スペックPC(Core i7 以上)**が推奨されます。

③ 音声設定(マイク・ゲーム音のバランス)

ゲーム実況では、ゲーム音とマイク音声のバランスが重要です。音が聞き取りにくいと視聴者の満足度が低下します。

ポイント

  • デスクトップ音声(ゲーム音):適切な音量に調整(-15dB~-10dB)
  • マイク音量:ゲーム音より少し大きめ(-10dB~-5dB)
  • ノイズ抑制フィルター:OBSの「ノイズ抑制」機能を有効化

おすすめのマイク設定(OBSのフィルター機能を活用)

  1. ノイズ抑制(バックグラウンドノイズを軽減)
  2. ゲイン調整(声を聞き取りやすく)
  3. コンプレッサー(音量のバラつきを抑える)

USBマイクを使う場合は、Blue Yeti や HyperX QuadCastなどが人気です。オーディオインターフェースを使用するなら、Focusrite Scarlett 2i2などが定番です。

3. 高画質・高音質配信を実現するための詳細設定

① ビットレートの最適化

ビットレートは、配信の画質を決める重要な要素です。

インターネット回線の速度に応じた推奨設定

配信解像度・FPS ビットレート 必要な回線速度(上り)
720p / 30FPS 3000-5000kbps 5Mbps以上
1080p / 60FPS 6000-9000kbps 10Mbps以上

⚠ 注意点

  • 回線速度が遅いと、配信がカクつく or 画質が荒れる
  • 安定した配信には、有線LAN接続が必須

② 遅延対策(低遅延 vs 高画質)

配信では、視聴者とのリアルタイムなコミュニケーションが重要です。

OBSの遅延設定の種類

  • 低遅延モード(リアルタイム性を重視)
  • 標準モード(画質を重視)

TwitchやYouTubeでは「超低遅延モード」が選べるため、コメントの反応を早くしたい場合はこの設定を有効にしましょう。

また次回も、よろしくお願いします!

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