一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

いちご農家を営んでいるが、近年の栽培技術の向上や気候条件に恵まれたこともあり、収穫量が大幅に増加した。これに伴い、収穫や選別、出荷作業の負担が増え、従来のパートスタッフだけでは対応が難しくなったため、新たに数名のパートを追加採用した。当初は人手が増えることで作業がスムーズに進むことを期待していたが、実際にはパートの管理に思わぬ課題が生じている。

まず、新たに採用したパートスタッフのスキルや経験にばらつきがあるため、作業の効率に差が出てしまう。いちごの収穫は繊細な作業が求められるため、経験の浅いスタッフには丁寧な指導が必要だが、繁忙期にはその時間を十分に確保できない。また、シフト管理も複雑になり、スタッフ同士の連携がうまくいかない場面も増えている。さらに、スタッフのモチベーションを維持するためのコミュニケーションやフォローアップにも時間がかかり、経営側の負担が増えている。

このような状況を改善するため、現在はマニュアルの整備や研修の充実を図っているが、まだ十分とは言えない。今後は、スタッフ同士の情報共有を促進する仕組みや、効率的なシフト管理システムの導入を検討している。収穫量の増加は喜ばしいことだが、それに伴う管理の難しさも実感している。今後はスタッフの育成と管理体制の強化に力を入れ、持続可能な農業経営を目指していきたい。

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江俣 利治

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