こんにちは!
今回からは症状別に詳しくお話をしていきます。
腰痛は非常に一般的な症状で、原因や症状の程度によってさまざまな種類に分類されます。腰痛を理解することで、適切な対処法や治療法を見つけることができます。以下に、腰痛の主な種類を紹介します。
1. 急性腰痛
急性腰痛は、突然の腰の痛みを引き起こすもので、通常は数日から数週間で回復します。このタイプの腰痛は、過剰な力をかけた動作や不自然な姿勢、急激な動きによって発症することがあります。
主な原因:
筋肉や靭帯の捻挫や挫傷: 重い物を持ち上げる際や急に動いたときに、腰の筋肉や靭帯が損傷することがあります。
腰椎の関節の炎症: 急激な動きや不自然な姿勢が関節に負担をかけることで痛みが生じます。
2. 慢性腰痛
慢性腰痛は、腰の痛みが3ヶ月以上続く場合に診断されます。急性腰痛が改善しない場合や、再発を繰り返す場合に慢性腰痛に移行することがあります。
主な原因:
椎間板ヘルニア: 椎間板が膨らみ、神経を圧迫することによって慢性的な痛みが生じることがあります。
変形性腰椎症(腰椎椎間板症): 加齢や負担により、椎間板や腰椎の軟骨がすり減り、痛みや不快感が長期化します。
筋肉や靭帯の慢性的な疲労: 長時間の座りっぱなしや不適切な姿勢が、腰の筋肉や靭帯に負担をかけ、痛みが持続することがあります。
3. 椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、腰椎の間にある椎間板が外に飛び出して神経を圧迫することによって発生する痛みです。ヘルニアが神経を圧迫すると、腰痛だけでなく、足に放散痛(坐骨神経痛)を引き起こすことがあります。
主な症状:
腰痛
足に放散痛(しびれや痛み)
腰の可動域の制限
4. 脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、脊柱の中にある神経が通る管(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることによって引き起こされる症状です。主に加齢に伴い、椎間板の変形や靭帯の肥厚が原因となります。
主な症状:
腰痛
歩行時に足にしびれや痛みを感じる(間欠性跛行)
長時間立っていると痛みが増す
5. 腰椎分離症および腰椎すべり症
腰椎分離症は、腰椎の骨の一部が割れることによって引き起こされ、腰椎すべり症はその割れた骨がずれることによって発生します。これらの疾患は、特にスポーツや重い物を持ち上げる際の反復的な負担が原因となることがあります。
主な症状:
継続的な腰痛
長時間の歩行や運動後に痛みが悪化
腰を動かすと痛みを感じることが多い
6. 筋筋膜性腰痛
筋筋膜性腰痛は、腰部の筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)の過度の緊張や疲労により引き起こされる痛みです。長時間の座り仕事や不良姿勢、運動不足が原因で発生します。
主な症状:
腰の筋肉のこわばりや緊張
特定の動作や姿勢をとると痛みが強くなる
深部に鈍い痛みが感じられる
まとめ
今回は腰痛の大まかな原因に分けてお話をしてきました。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など疾患名がしっかりつくような症状もありますが、多くの人が抱えている腰痛の原因は筋筋膜性腰痛です。
レントゲンやCT、MRIなどの画像所見では異常が見つからないにも関わらず痛みを抱えているということが非常に多くあります。
そのような場合にはマッサージなどの手技療法、鍼灸治療、筋膜リリースの治療を組み合わせることで改善が見込みやすいです。
病院を頼っても改善しない場合はそういrた治療を受けることも良いかもしれませんね。