こんにちは!
今回は肩関節周囲の痛みについてお話していきます。
肩関節の痛みは非常に一般的で、肩は非常に可動性の高い関節であるため、過剰な使用や負荷、外的な衝撃などによって痛みが発生することがあります。肩関節の痛みは、生活の質を大きく低下させる可能性があり、その原因や症状を理解することが重要です。以下に肩関節の痛みの主な原因を詳しく説明します。
1. 肩関節周囲炎(五十肩/肩関節周囲炎)
肩関節周囲炎は、肩関節周辺の筋肉や腱が炎症を起こすことで、痛みや可動域の制限が生じる状態です。別名「五十肩」や「肩関節周囲炎」とも呼ばれ、特に中高年に多く見られます。
主な原因:
加齢による筋肉や腱の衰え
長期間使わなかった肩を急に使い始めたとき
過度の使用による肩への負担
症状:
肩の痛み、特に夜間に痛みが強くなることが多い
肩の動きが制限され、肩を動かすと痛みが増す
腕を上げたり後ろに回したりすると痛みが強くなる
2. 肩のインピンジメント症候群
肩のインピンジメント症候群は、肩の腱や筋肉が肩甲骨との間で圧迫されることにより発生する痛みです。特に 棘上筋(肩の筋肉)や 肩峰(肩の骨の一部)に関連した痛みが多いです。
主な原因:
繰り返しの肩の動きやオーバーヘッド動作(野球やバスケットボールなど)
加齢による肩の関節や靭帯の摩耗
不良姿勢や肩の使い過ぎ
症状:
肩の上げ下げで痛みが生じる
腕を横に伸ばしたり、肩を上げるときに痛みや圧迫感
肩の動きが制限されることがある
3. 肩の腱板損傷
肩の腱板(ローテーターカフ)は、肩を動かすために必要な重要な筋肉群です。これらの腱が損傷したり断裂したりすることで、肩に激しい痛みが生じます。腱板損傷は、特にスポーツや職業的な負荷が原因となることが多いです。
主な原因:
スポーツや重い荷物を持ち上げる作業による過度な負荷
繰り返し行う肩の動き(投げる動作や腕を上げる動作)
加齢や腱の劣化による損傷
症状:
肩の上部に鋭い痛み
肩を動かすと痛みが強くなり、腕を上げることができなくなる
腕に力が入らない、または持ち上げにくくなる
4. 肩の脱臼
肩の脱臼は、肩関節の骨(上腕骨)が肩甲骨から外れることによって起こります。脱臼は一般的に外的な衝撃(事故、スポーツなど)によって生じます。
主な原因:
外的衝撃(スポーツや事故など)
過度に腕をひねるような動き
繰り返しの外的ストレス
症状:
強い痛み、肩が外れた感じ
腕を動かすと強い痛みが生じる
肩の形が変わっている、または腕が不自然な位置にある
5. 肩関節の炎症(関節炎)
肩関節に炎症が起こることによって痛みが生じることがあります。関節炎には 変形性関節症 や リウマチ性関節炎 などがあり、慢性的な痛みを引き起こします。
主な原因:
加齢による関節の摩耗(変形性関節症)
自己免疫疾患(リウマチ性関節炎)
過度な使用や過剰な負荷
症状:
肩の動きが制限され、痛みが強くなる
関節に腫れや熱感が生じる
運動後に痛みが増す、または夜間に痛みが現れる
6. 肩の滑液包炎(肩の滑液包の炎症)
肩の滑液包は、関節を滑らかに動かすための潤滑役割を果たす袋のような構造です。これが炎症を起こすと、肩関節に痛みが生じます。これを 肩の滑液包炎 と呼びます。
主な原因:
過度な使用や繰り返しの動作
加齢による滑液包の摩耗や損傷
外的衝撃や事故
症状:
肩の前方や外側に痛みが現れる
腕を動かすと痛みが増す
肩を特定の方向に動かすと強い痛みが発生
7. 胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、首から肩にかけての神経や血管が圧迫されることによって、肩や腕に痛み、しびれ、感覚異常を引き起こす状態です。これが肩の痛みと関連して現れることがあります。
主な原因:
長時間の不良姿勢
反復的な肩の動作や過剰な負荷
腕や肩周りの筋肉の緊張
症状:
肩や腕に放散する痛み
しびれや麻痺感
肩周りに重い感じがすることがある
肩関節の痛みへの対処法
休息と冷却
急性の痛みや炎症がある場合は、休息を取ることが重要です。アイシング(冷却)も痛みを和らげるのに役立ちます。
物理療法(リハビリ)
肩関節の可動域を広げ、筋力を回復させるために物理療法(リハビリ)が有効です。ストレッチや筋力トレーニングが含まれます。
姿勢の改善
肩に過度の負担をかけないために、姿勢を改善することが大切です。特にデスクワークをする際には、肩を引いて背筋を伸ばすよう心がけましょう。
投薬(鎮痛剤や消炎薬)
痛みがひどい場合は、痛み止めや消炎薬を服用することが有効です。これにより炎症を抑えることができます。
手術
腱板損傷や肩の脱臼がひどく、他の治療法が効果を示さない場合は、手術が考慮されることがあります。特に大きな損傷や関節の変形がある場合は手術が必要になることがあります。
まとめ
肩関節の痛みは、筋肉や腱の損傷、関節の炎症、外的衝撃などさまざまな原因で生じます。痛みが続く場合や悪化する場合は、早期に専門的な診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。また、日常的な姿勢の改善や運動を通じて、肩への負担を軽減し、痛みの予防をすることも大切です。