フリーランスとして独立したのに、なぜか毎日働き詰めで心も体もクタクタ。
そんな状態に陥っていませんか?
それ、もしかしたら「ワーカホリック」かもしれません。
ワーカホリック(仕事中毒)は、必要以上に仕事に没頭し、プライベートや健康を犠牲にしてでも働いてしまう状態のこと。「好きでやってるから」「責任感があるから」など、一見ポジティブに見えることもありますが、気づかないうちに自分を追い込んでしまう危険性もあります。
個人事業主やフリーランスのように、自分で時間も仕事量もコントロールできる立場の人ほど、ワーカホリックになりやすい傾向があります。
特にこんな傾向がある人は要注意:
●「期待に応えたい」という気持ちが強い(つい無理をしてでも応えようとしてしまう)
●自分の価値を「成果」で測りがち(働いていないと不安になる)
●つい「自分がやらなきゃ」と思ってしまう(他人に任せるのが苦手)
●お客様に頼られると断れない(申し訳なさが先に立ってしまう)
●自分の時間より相手の都合を優先してしまう(予定がどんどん後ろ倒しになる)
●時間の感覚がずれていて、タスクにかかる時間を短く見積もりがち(結果的に常に仕事が終わらず働き続ける)
実はこの「時間感覚のズレ」は、ハーバード・ビジネス・レビューの最新号でも紹介されており、ワーカホリック傾向のある人に共通する特徴のひとつだそうです。「30分で終わると思った作業が、気づけば2時間経っていた…」そんな経験、ありませんか?思い当たる節がある方は、各タスクが終わった際に、実際の所要時間と事前の見積もり時間を比較して、自分の時間の見積もり方の癖を見つけることが効果的だそうです。
完璧を目指さなくて大丈夫。
少しずつ、自分をいたわる意識を持つだけでも、抜け出すヒントになります。
●自分のリズムを守るルールを作る
たとえば「土日は連絡を返さない」「夜は仕事をしない」など、自分なりの境界線を決めておくと、余白が生まれます。
●無償のギブと搾取は違う
お客様に価値を提供する「ギブ」は素晴らしいこと。でも、それが「都合よく使われている」状態になっていないか、ときどき自分に問いかけてみましょう。「相手が悪い」のではなく、「自分が線を引けていなかったかも」と見直してみるのがポイントです。
●値上げしても、お客様は意外と離れない
「この価格じゃ誰も頼んでくれないかも」と思うこともあるかもしれません。でも実際には、価格ではなく「あなたにお願いしたい」と思ってくれている人も多いもの。値上げしても、価値を感じてくれるお客様はちゃんと残ります。むしろ価格が上がることで、お互いに良い距離感で、より良い関係を築けるようになるかもしれません。
頑張り屋さんほど、自分のことを後回しにしてしまいがちです。
でも、あなたが疲れ果ててしまっては、本当に良いサービスや価値を届けることはできません。
自分を大切にすることは、甘えではなく「責任」です。持続可能なビジネスを行うためにも、時には立ち止まって「今の働き方、大丈夫かな?」と見つめ直してみてはいかがでしょうか。