一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

CodeMagic・Fastlane・Bitrise・GitHub Actions徹底比較

モバイルアプリ開発が本格化する中、**CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)**はもはや必須の開発要素です。
アプリを自動でビルド・テスト・配信できる環境が整っていると、開発効率も品質も格段にアップします。

では、そんなCI/CDツールの中で、どれが自分たちにとってベストな選択なのか?
今回は、特に人気の高い以下の4つを比較しながら、特徴や向いているケースをご紹介します。


CodeMagic

Flutterアプリの自動化なら、まず候補に上がるのがCodeMagic
Flutterチーム公認のCI/CDで、ビルド・署名・配布までGUIでスムーズに設定可能です。
TestFlightやGoogle Playへのアップロードも、数クリックで完了。
Firebaseとの連携も得意で、まさに「FlutterのためのCI/CD」と言っても過言ではありません。

🔸 おすすめ:Flutterアプリ開発者、CI/CD初心者でも安心


Fastlane

一方で、より細かくフローを自動化したいならFastlaneが最適。
RubyベースのCLIツールですが、その柔軟性は圧倒的。
App Storeのメタデータ更新、スクショアップロード、証明書の管理まで、すべて自動化可能です。

ただし、導入にはある程度の学習コストが必要。
他のCIサービス(例:GitHub ActionsやCodeMagic)と組み合わせて使うのが一般的です。

🔸 おすすめ:高度な配信フローが必要な開発者、CI/CDに慣れている人


Bitrise

CodeMagicやFastlaneが個人/小規模開発向けだとすると、Bitriseはよりチーム向け
豊富なテンプレートとGUIベースのワークフローで、複数アプリを一元管理できます。
Flutterだけでなく、React Native・Kotlin・Swiftなど複数技術スタックが混在するチームでも活躍。

🔸 おすすめ:中〜大規模チーム、複数技術に対応する現場


🔧 GitHub Actions

そして最後に紹介するのが、GitHub Actions
GitHubとシームレスに統合されており、YAMLベースでほぼ何でもできます。
ただし、モバイルアプリに特化した機能はなく、証明書の管理やApp配信は自前対応が必要です。

自由度はピカイチですが、初期構築にはちょっと手間がかかるのが難点。
Fastlaneと組み合わせて使うことが多いです。

🔸 おすすめ:自由にCI/CDを構築したい開発者、コード管理を一元化したい人


終わりに

実はこれらのツール、1つに絞る必要はありません
たとえば「CodeMagicでビルド、Fastlaneで配信」「GitHub Actionsでトリガー、Fastlaneで処理」など、組み合わせて最適のCI/CDを構築することもできます。
あなたにとってのベストなCI/CD環境を、ぜひ見つけてみてください。

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大友 励

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