一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 「生成AIの種類」について

生成AI(生成系AI)とは、「ジェネレーティブAI」とも呼ばれる技術で、さまざまな種類の
コンテンツを作り出せるAIのこと。
従来のAIは特定のタスクを自動化することが主な目的だったが、生成AIはデータからパターン・
関連性を学び、新たなコンテンツを生み出すことを目指す。
この違いが生成AIの大きな特徴。

以下、代表的なタイプとその概要

①会話タイプ:自然な会話をシミュレートする

②要約タイプ:文章の重要なポイントを抽出して簡潔にまとめる

③記事作成タイプ:指定されたテーマやキーワードに基づいて文章を作成する

④画像生成タイプ:指示された内容に基づいてユニークな画像を生成する

⑤動画生成タイプ:テキストや画像から新しい動画を作成する

⑥音楽生成タイプ:独自の楽曲を自動で作曲する

⑦コード生成タイプ:プログラミングコードの作成を支援する

⑧その他:スケジュール管理や3Dモデルの作成など、他の特定の用途に特化したもの

■「①会話タイプ」について
会話タイプは、自然な会話をシミュレートできる生成AI。
自然言語処理や機械学習技術を活用することで、入力されたテキストに基づいて文章を
生成し、さまざまな質問に答える。

会話タイプの生成AIは幅広い用途に対応しており、会話を楽しむだけでなく、特定の
トピックについてブログ記事を作成したり、SNSの投稿内容を考えたりすることも可能。

ビジネスの場面では、顧客の質問に応じて適切な回答を提供するチャットボットを
導入することで、24時間365日のオンラインカスタマーサポートが実現できる。
これにより、スタッフを常駐させることなく、営業時間外でも顧客対応ができ、
コスト削減と顧客満足度の向上を図ることが可能。

■「②要約タイプ」について
要約タイプは、生成AIの種類の中でも、文章の重要なポイントを抽出して簡潔に
まとめられるのが特徴。
多くの情報を素早く把握し、理解するのに役立つ。

例えば、ニュース記事や論文を要約して出力し、その中から必要な情報を抽出することで、
コンテンツ作成やプレゼン資料の準備が効率的に行える。
多言語対応のサービスもあるため、日本語に翻訳されていない最新の海外情報を把握する際にも役立つ。

■「③記事作成タイプ」について
記事作成タイプは、効果的なSEOライティングをサポートする生成AI。
指定されたテーマやキーワードに基づいて文章を作成する。

ブログやSNSの投稿文に限らず、ランディングページ、商品説明文、広告のキャッチコピー、
YouTubeのスクリプト、顧客レビューへの返信などを書くことも可能。

記事作成を完全に代替するものではありませんが、アイデアの発案や下書きの作成に役立ち、
作業効率の向上に貢献する。

■「④画像生成タイプ」について
画像生成タイプは、生成AIの種類の中でも、指示された内容に基づいてユニークな画像を
生成できる点に特徴がある。
ブログ記事やSNSに投稿するための画像を作成することで、イラスト制作にかかる時間や
費用を削減できる。

さらに、広告やポスター、Webサイトのバナー、Webデザイン、ロゴ、アイコンなど、
Webマーケティングに関連するさまざまな業務に役立つ。
医療画像を大量に生成してAIの学習データとして使用することも可能。

ビジネスでこのツールを使用する際には、生成した画像の著作権や商用利用に関する規約を
十分に確認する必要がある。

■「⑤動画生成タイプ」について
動画生成タイプは、テキストや画像から新しい動画を作成する生成AI。

生成AIによる動画作成は一般的に難易度が高いとされているが、技術の進歩により高品質な
動画を作成できるツールが増えてきている。

現時点では数秒程度の短い動画の生成が主流ですが、将来的にはさらにクリエイティブで
高品質な動画を作成できるようになると期待されている。
用途としても、動画広告の制作やシミュレーション動画など、さまざまな活用が見込まれる。

■「⑥音楽生成タイプ」について
音楽生成タイプは、生成AIの種類のうち、独自の楽曲を自動で作曲できるのが特徴。

音楽制作には独創的なアイデアが必要とされ、現時点では人々の心を動かす音楽を無限に
創作することは難しいとされている。
しかし、プロデューサーや作曲家のアイデア出し、ゲームや広告のオリジナル音楽の作成など、
音楽生成タイプのAI技術の活用が徐々に広がっている状況。

■「⑦コード生成タイプ」について
コード生成タイプは、プログラミングコードの作成を支援する生成AI。
例えば、「Pythonを使って、CSVファイルから必要なデータを抽出し、新しいファイルに
書き出して」といった具体的な指示を与えることで、システムの基本的な構造を作成できる。

上手に活用すれば、プログラミングの作業量を減らし、業務効率を向上させるだけでなく、
学習のためにも役立つ。
ただし、現時点ではコードの基本的な部分を作成するためのものであり、期待どおりに
動作するかどうかは確認が必要。
また、セキュリティホールがないかのチェックも必要。

■「⑧その他」について
その他にも、スケジュール管理や3Dモデルの作成など、特定の用途に特化した生成AIがある。

 

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