こんにちは。
私は日々、個人事業主として現場に立ち、クライアントの健康を支えながら、自分自身の体や心の状態にも常に気を配るようにしています。
今回ご紹介するのは、片野秀樹さんの著書『休養学~あなたを疲れから救う~』の要約をもとにした「休む力」の大切さです。
タイトルの通り、これは“休むこと”を学問として捉え、科学的にどう休めば疲れが取れ、次への活力になるかを教えてくれる一冊です。
■ 疲れは「甘え」ではない。現代人の8割が慢性疲労
日本リカバリー協会の調査によれば、就労者の約8割が「疲れている」と回答。しかも睡眠時間はOECD加盟国の中で最短です。
私たちは「働きすぎ」以上に、「うまく休めていない」のです。
特に現代は、デスクワークやオンライン対応の増加によって、脳が常に興奮状態にあり、昔のように夜ぐっすり眠って回復するという単純なサイクルでは間に合わなくなっています。
■ アスリートに学ぶ“休養=戦略”の考え方
本書ではアスリートが重視する「フィットネス疲労理論」が紹介されていました。
自分の体力から疲労を引いたものが「本来のパフォーマンス」です。疲れていれば当然、仕事の質も下がります。
私はこれを読んで、「トレーナーには休みを指示する存在がいるけれど、我々にはいない」との指摘にハッとしました。
個人事業主は、自分が倒れればすべてが止まります。だからこそ“自分で休みを管理する力”が必要です。
■ キーワードは「攻めの休養」
「寝ること=休養」と思いがちですが、実はそれだけでは疲れはとれません。
本書では、次のような「理想の休養の4条件」が紹介されています。
たとえば「一人キャンプ」や「気になる講座への参加」などは、まさに攻めの休養。単にゴロゴロするだけでなく、自分に刺激を与えつつ心と体を整える時間になります。
■ 休養には7つのタイプがある
休養は「生理的」「心理的」「社会的」に分類され、さらに以下のような7タイプに細分化されます。
私は、クライアントとの何気ない会話、散歩しながらのストレッチ、少し遠出しての買い物などが、自然とこの“複数の休養”を組み合わせていたのかもしれないと実感しました。
■ まとめ:「自分なりの休み方」を見つける
忙しい毎日でも、「自分を満たす休み方」は必ず見つかるはずです。
もし、最近やる気が出ない・集中できない・疲れが抜けないと感じていたら、それは“休養不足”のサインかもしれません。
本書は、「休むこと」に罪悪感を抱きやすい私たちにとって、大切な視点を与えてくれます。
ぜひ一度、「攻めの休養」を意識して、自分の生活を見直してみてはいかがでしょうか。
この記事が、同じように日々走り続ける皆さんにとって、少しでも心と体の回復のヒントになれば幸いです。
(参考書籍:『休養学~あなたを疲れから救う~』片野秀樹 著)