脆弱性の「強制ブラウジング」について説明したいと思います。
強制ブラウジングとは、本来アクセス権限がないはずのリソースやページに、ユーザーが直接URLを指定することで不正にアクセスする攻撃手法を指します。
通常、Webアプリケーションはユーザーの認証や権限確認を行ってコンテンツへのアクセスを制御しています。
しかし、開発側が適切なアクセス制御を設けていない場合、攻撃者は推測や総当たり(例:「/admin」「/backup.zip」など)で存在しそうなパスをリクエストし、
内部の管理画面や機密データにアクセスできてしまいます。
特に、ディレクトリやファイル名が推測しやすい場合や、認可処理がURLパスだけに依存している場合にこのリスクが高まります。
強制ブラウジングによって、個人情報漏洩、システム設定情報の取得、さらにはさらなる侵入の足がかりとなるケースもあります。
対策としては、サーバー側でしっかりと認証・認可を実施すること、推測しにくいURL設計、不要なファイルやディレクトリの削除、アクセスログの監視などが重要です。
表面的な隠蔽だけでは防げないため、開発段階からセキュリティを意識する必要があります。