一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 1月の軽貨物配送の動向

軽貨物配送業界は年末年始の繁忙期を終え、やや落ち着きを見せるものの、引き続き重要な時期となる。正月休み明けの「初売り」や「福袋配送」需要が続くため、月前半は通常月よりも荷物量が多い傾向がある。また、冬季休暇明けに伴う企業間配送(BtoB)も活発化し、個人宅向けと法人向けの両方に対応する柔軟な運営が求められている。

一方で、1月は降雪や低温による配送リスクが特に高い月であり、ドライバーにはより高度な安全運転意識が求められる。特に北日本や山間部では、路面凍結や大雪による通行止めが発生する可能性があり、事前の気象情報収集と、柔軟な配達計画の策定が不可欠だ。また、燃料費の高止まりが続く中、配送効率を上げるための集配ルートの見直しや、カーシェアリング型配送車両の活用も徐々に広がっている。

さらに、2025年は新たな物流DX(デジタルトランスフォーメーション)推進施策が本格化する年でもあり、1月から業務支援アプリや自動配車システムを導入する事業者も増加傾向にある。これにより、軽貨物配送業界はますますスピードと柔軟性が問われる時代へと移行していくだろう。

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神野 傑

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