軽貨物配送業界は一時的な閑散期に入り、業務量が1月と比べてやや落ち着く傾向が見られる。しかし、2月中旬のバレンタインデーに向けたギフト配送需要があり、特に生菓子やギフト用品を扱う配送では一時的な繁忙が発生する。また、EC市場の成長により、ギフト以外の日常品配送も底堅く、完全な閑散期とは言えない状況が続く。
気象面では、2月も引き続き寒波や降雪のリスクが高く、配送遅延や交通障害への備えが重要となる。特に関東以北や山間部では、路面凍結による事故防止のため、より慎重な運行管理が求められる。企業各社では、安全運転講習や、悪天候時の配送中止基準を改訂する動きも進んでいる。
また、2月は年度末に向けた準備期間でもあり、法人向けのオフィス移転や契約更新に伴う荷物の移動依頼が徐々に増加する。これに備え、スポット対応可能なドライバーの確保や、臨機応変なシフト調整が業務運営のカギとなる。
さらに、燃料費や人件費の高止まりに対抗するため、配送効率化を目的としたITツール導入や共同配送の検討も活発化している。2月は、一見落ち着いているように見えながらも、次の繁忙期に向けた体制づくりが重要な月となるだろう。