一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 3月の軽貨物配送の動向

軽貨物配送業界は年度末に向けて再び活発な動きを見せる時期となる。特に企業間取引(BtoB)の需要が高まり、オフィス移転や決算期に伴う書類・備品類の配送依頼が増加する。また、個人向けでも引っ越しシーズンが本格化するため、単身者向けの小規模引越し案件を中心に、軽貨物ドライバーへのスポット依頼が急増する傾向にある。

3月はこうした案件が集中するため、通常の宅配便に加えて大型荷物や特別配送の対応力が問われる。特にスケジュールの遅延リスクを防ぐため、柔軟なルート設計やタイムマネジメント能力が求められる時期だ。加えて、配送業務と搬出入作業を兼ねるケースも多く、体力的な負担が増すことから、ドライバーの労働管理も重要課題となる。

また、春の異動シーズンに合わせて、家具・家電の配送設置サービスへの需要も伸びており、軽貨物配送の付加価値サービス提供が企業間の差別化要素になりつつある。天候面では、寒暖差が大きく、地域によっては花粉飛散による体調不良にも注意が必要だ。

総じて、2025年3月は単なる「荷物を運ぶ」だけでなく、スピード・正確性・柔軟な対応力が求められる月であり、軽貨物業界にとって実力を問われる繁忙期といえるだろう。

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神野 傑

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