IT現場でよく聞く「とりあえず動くから大丈夫」。一見、問題なさそうに聞こえるが、この言葉には「動くけど正しくないかも」「動くけどセキュリティ甘いかも」という裏の意味が潜んでいる。納期に追われる中で動くものを優先した結果、設計が雑になり、後々トラブルの温床に。しかも一度「動いてるからOK」とリリースされると、改修の優先度はどんどん下がる。結果、誰も触れたくない「ブラックボックス」が誕生するのだ。動いた瞬間こそ、本当は一番警戒すべき――それがITエンジニアの悲しい知見である。