今月は、オゾン層破壊のメカニズムとオゾン層破壊係数についてリポートします。
大気中に放出されたCFCは、対流圏でほとんど分解しないで成層圏まで上昇しそこで
短波長の紫外線により分解し、生成した遊離塩素原子がオゾンと触媒連鎖反応をおこし、
その結果、オゾン層を破壊すると言われています。HCFC(ハイドロクロロフルオロカー
ボン)は水素原子があるので、その大部分は対流圏で分解しますが、一部は、成層圏の
オゾン層に到達し、オゾン層を破壊します。これに対し、HFC(ハイドロフルオロカーボ
ン)は塩素原子を保有しないので、成層圏に到達してもオゾン層を破壊しません。