一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 水道光熱費の支出から考察

本人の認知機能が不十分である結果、私が保佐人に就任している方がいます。その方は施設で暮らしているのですが、調査の結果、家が親族名義かつ契約者が親族名義である水道光熱費を支払っていることがわかりました。

親族と交渉した結果、今後その親族側で水道光熱費を支払ってもらうよういたしましたが、なにぶん親族と私との間には面識もなく依頼の関係はないものの、本人の親族ということで少なからず接点はあり、本人のことで今後親族に対し協力を求めなければならないこともあることから、平穏・円満な関係を維持する必要があり、費用分担の交渉では、親族に対し誤解を招かないよう正直神経を使いました。

後見業務は、認知機能が不十分な本人だけ注視していればよいわけではなく、面識が不十分でかつ信頼関係が十分に形成されていない本人の周辺の人たちと交渉をしなければならない場面が多々あり、慎重な対応が求められることがが多いことを改めて認識しました。

The following two tabs change content below.

松本 壮巨

最新記事 by 松本 壮巨 (全て見る)

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア