軽貨物車両は基本FR駆動ですが、宅配等、配送で一日中車両を使用していると前輪で操舵する関係で後輪より前輪の方が2倍以上早く摩耗してしまいます。一方で後輪の減りは比較的緩やかです。
一般的にローテーションを行えばタイヤが長持ちすると言われておりますが、それはタイヤの径が大きい普通乗用車以上の場合です。径の小さい軽貨物車両の場合、長持ちという概念はないと思います。基本、寿命が来たら交換するのみ。
径の小さい軽貨物車両で1日で100〜200km毎日走行していると、短いスパンでローテーションを組む間もなく前輪の摩耗が進行し交換が必要となります。
個人的には軽貨物車両の場合、ローテーションは時間と金の無駄だと思っております。オススメは前輪のスリップサインが出たら前輪のみ交換するというやり方です。次に後輪のスリップサインが出たら前輪を後輪へ、新しいものを前輪に。そして前後共にスリップサインが出たら全交換。これを繰り返せばうまくいきます。
溝がなくなるまで履き潰す方もおりますが、パンクやスリップ、スピンのリスクが著しく上昇するので非常に危険です。極端に言うと走行中鋭利な小石を踏んだだけでもパンクします。
また、片減り等の偏摩耗を確認した場合には速やかに整備工場に相談し、アライメントの調整を行いましょう。