鍼灸師の国家資格を取得するには、まず文部科学大臣または厚生労働大臣が認可した鍼灸養成施設(専門学校や大学など)で3年以上学ぶ必要があります。基本的に専門学校では3年間、大学では4年間となります。養成課程では、解剖学・生理学などの基礎医学や、東洋医学、経絡経穴、鍼灸の理論と技術、さらに臨床実習などを体系的に学びます。卒業見込み、または卒業後に、国家試験である「はり師」「きゅう師」試験を受験し、合格することで資格が得られます。試験は毎年2月末頃に実施され、筆記試験(マークシート方式)のみで実技試験はありません。合格率は比較的高いですが数年に1度、問題形式などが変わるので合格率が下がる年もあります。ただ、養成校での学習をきちんとこなしていれば十分に合格可能です。合格後、厚生労働省に免許登録することで、正式に鍼灸師として働くことができます。