一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

四十肩とは、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節を構成する軟部組織(筋・腱・関節包・滑液包)に炎症が起きることで可動域制限や痛みが生じる疾患です。


特に40〜60代に多く発症し、加齢に伴う組織の変性が主な背景にあります。

肩関節は非常に可動域が広い関節ですが、その分安定性を周囲の筋肉と靱帯に頼っている関節です。

四十肩では、関節包の線維化・癒着や滑液包の炎症、腱板の拘縮が同時に進行すると言われています。

四十肩は大きく3つの時期に分かれます:

  1. 炎症期(急性期)
     強い痛みが出る時期。炎症性サイトカイン(IL-1、TNF-αなど)が増加し、組織の腫脹と夜間痛を招きます。

  2. 拘縮期(慢性期)
     痛みはやや軽減するが、コラーゲン線維の過剰沈着により関節包が固まり、可動域が大きく制限されます。

  3. 解氷期(回復期)
     体内のマクロファージによる組織修復が進み、徐々に可動域が回復していきます。
     ただし、運動療法や手技療法での適切な介入がなければ、可動域が完全に戻らないケースもあります。

The following two tabs change content below.

寺口

最新記事 by 寺口 (全て見る)

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア