最近、自分の体験を他者と共有することが
改めて素敵な事だと実感した。
写真を残す事を生業とする以上、その場で繰り広げられる事柄の基本的にほぼ全てを見届ける立場となるのだが
同じ現場にどれだけ大勢のスタッフやお客様が居ても、その方々すら僕にとってはひとつの観測対象であり、僕と同じ景色を見ているではない。
よって、僕がその時残した写真は
僕だけが体験した内容でしかないということになる。
しかし、写真は共有することが出来る。
映画を一緒に見た後の感想戦、友達と持て余した時間に回し読んだ漫画、みんなと食べるご飯
それらは僕にとって大好きな時間であり、写真も同じなのだ。
だから僕はここまでやってこれたのかもしれない。
孤独な体験がやがて他者とをつなぐものになる事を期待して。