柔道整復の理論では、筋肉・腱・靱帯のバランス調整と関節可動性の改善を目的に、以下の施術を行います:
肩甲骨と上腕骨の関節モビライゼーション
肩周囲筋のトリガーポイント除去
炎症期のアイシング・物理療法
拘縮期からの可動域訓練(ROMエクササイズ)
頸部・胸椎との関連調整(連動性を重視)
炎症が落ち着いても組織の線維化や萎縮が進行すると、回復が長引き、「凍結肩(frozen shoulder)」として長期間の機能障害が残ることがあります。
四十肩は「年齢のせい」ではありません。
それは、肩関節を取り巻く軟部組織の炎症・癒着・拘縮が引き起こすれっきとした病態です。
適切な評価と、タイミングに応じた施術・運動療法によって、痛みの軽減と可動域の改善は可能です。
「最近、肩の調子がおかしい」と感じたら、早めに専門家にご相談ください。
放っておくと、日常動作だけでなく、睡眠の質にも大きく影響します。