最近、ネットショップ運営者や個人間取引を行う方にとって無視できないニュースが飛び込んできました。
それは「日本郵便の不適切点呼による運送業許可取り消し」の問題です。
これは一部の営業所で、運転手の点呼(出発前の健康確認やアルコールチェックなど)が適切に行われていなかったことが発覚し、それが運送事業者としての法令違反に該当し、国からの許可取消という厳しい処分にまで発展したというものです。
物流を支える企業として、法律に従い安全を最優先にすべき立場である日本郵便がこのような形で指摘を受けたことは非常に残念です。しかし、ここで気になるのは「私たちの荷物はどうなるのか」という点でしょう。
今回の問題では、日本郵便が委託していた輸送事業者に対する運送業許可の取り消しが中心であり、すぐにゆうパックの全国配送が止まるという事態ではありません。
しかし、委託先の変更や再手配が必要となれば、一部地域での遅延や配送ルートの見直しが発生する可能性があります。
ゆうパックは、日常的にネット通販・フリマアプリ・ビジネスの現場でも広く利用されている配送手段です。特に土日祝も配達されることや、追跡機能があることから、ヤフオクやメルカリの出品者にとっては欠かせない存在となっています。
それだけに、「配送日数が延びる」「集荷が間に合わない」「受付停止地域が出る」といった影響が広がれば、私たちの業務にも大きな支障をきたすことになります。
今回の問題の主な対象は「トラックによる長距離輸送」です。
クリックポスト、ゆうパケット、普通郵便などのポスト投函系のサービスや軽量物の地域配送には、今のところ大きな影響は出ていないとされています。
ただし、いずれも一部の長距離区間ではトラック輸送に依存しているため、状況次第ではごくわずかに配達日数が延びることもあり得るという専門家の声もあります。
現時点で料金に変更があるという情報は出ていませんが、再委託先のコストや業務負担が増せば、将来的な値上げの布石になる可能性も否定できません。
このようなニュースが出ると、つい先の心配ばかりしてしまいます。
ですが、今、私たちにできることは「落ち着いて、通常通り業務を進めること」に尽きます。
・発送予定日を守る
・追跡番号を丁寧に管理する
・お客様に丁寧な説明を心がける
こうした当たり前のことを一つずつ着実に積み重ねることこそ、こういう時期には特に大切だと思います。
今後の動向には引き続き注目しつつ、今は、目の前の発送作業を一つずつこなしていくこと。
それが、ネット販売者として、そしてお客様との信頼を守るために最も重要な姿勢だと私は思います。