看護師として院内処方に関わる中で、利便性だけでなく課題も強く感じています。最大のデメリットは、薬剤師によるチェック機能が弱まりやすい点です。院外処方であれば、処方箋を受け取った薬剤師が再確認を行い、相互作用や重複投与などを防ぐ役割を果たしています。しかし院内では、そのチェックが医師と看護師に任されがちで、特に忙しい時間帯や複数の患者を対応している時にはヒューマンエラーのリスクが高まります。また、取り扱う薬の種類が限られ、患者さんが普段使っている薬と一致しないこともあります。看護師としては、その都度説明や確認が必要となり、患者さんとの信頼関係にも影響するため、責任の重さを実感します。利便性の裏にあるリスクをきちんと理解し、安全な運用体制を築くことが今後の課題です。