一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

今シーズンのイチゴの生産を無事に終えることができ、まずは関わってくださった皆様と、楽しみにしてくださったお客様に心より感謝申し上げます。今年は天候の不安定さが特に目立ち、暖冬や急な寒波、予想外の長雨など、栽培管理に非常に苦労する一年となりました。イチゴの実の色付きや糖度の維持には細心の注意を払いましたが、思うようにいかず、改めて自然相手の仕事の難しさを痛感しました。

また、例年以上に害虫の発生も多く、病害虫対策についても課題が残りました。その一方で、新しく導入した高設栽培の一部区画では、従来よりも管理がしやすく、収量と品質の安定につながった場面もあり、今後の方向性に大きな手応えを感じています。お客様から「今年も美味しかった」「毎年楽しみにしている」といった温かい言葉をいただけることが何よりの励みであり、この仕事の喜びを改めて感じることができました。

来シーズンは、より丁寧な圃場環境の管理と、気象データの活用による早めの対策を徹底し、病害虫の発生リスク軽減と品質向上を目指します。また、お客様にとって魅力的な品種の導入や、農園での体験イベントの充実など、生産以外の面でもより楽しんでいただける取り組みに挑戦したいと考えています。反省を糧に、来季もさらに美味しいイチゴを届けられるよう、誠心誠意努めてまいります。

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江俣 利治

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