一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

今回は、②立上げ期(独立前)です。

②立上げ期(独立前)は2回に分けて当時の状況を記載していきたいと思います。
1回目は、なぜ「起業するために事業計画を決める」という誤りに陥っていたかの振り返り、2回目はスピード重視の独立を考えた場合の選択肢について説明していきます。

前回、「起業するために事業計画を決める」という誤りに気づいたというお話をしました。それが誤りであるならば選択肢としては、「自分がやれることをやる」となります。自分がやれることとは何か。私は、新卒で就職してから一貫してソフトウェア開発の仕事をしてきました。自分でいうと疑われるかもしれませんが、スキルは低くありません。もうこれしかありません。

当初、今までと同じ業界、仕事で起業するということを暗黙に選択肢から外していました。それは、当時ソフトウェアの受託開発をしており、この受託開発というビジネスモデルを経営層から否定され続けたためでした。ソフトウェアの受託開発も色々あるとは思いますが、大半は要員を張り付けた人工ビジネスとなります。3人月の仕事は1人ならば3ヶ月、2人ならば1.5ヶ月といったように単純な人数割りの世界です。年々、損益目標が上がる中、顧客との単金交渉をしてもさほどUPは期待できず、一方で人員コストはどんどん上がっていくというジリ貧ビジネスと化していました。私ももうこのビジネスモデルには限界を感じており、もう2度とこのビジネスモデルには手を出したくないと思っていました。

ただ、独立するのであれば、受ける仕事内容、売上、損益目標も自分で決められるわけで、そもそも過剰に目標を高くしなくても、誰からも文句言われません。自分が納得できればいいだけです(当然、目標は高くあるべきかもしれませんが)。また、会社員時代の当初、私は管理職でメンバーを食わせていかないといけないという立場であり、みんながみんなスキルが高いわけでもないので、単金交渉もなかなか難しかったのですが、自分1人だけであれば純粋に個人のスキルで勝負ができるということに気づきました。
さらに、業界は人出不足で売り手市場となっていますので、仕事はいくらでもありそうな状況が続いています。

やっぱり今までやってきたソフトウェア開発で独立をするのだと、決めた瞬間でした。

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K.K

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