年次業務:決算書作成、年末調整、賞与計算など
経理の年次業務の中で重要なのが期末決算です。すべての企業は事業的規模にかかわらず、事業年度ごとに決算を行わなければなりません。日次、月次で作成した帳簿などをもとに1年間の取引をまとめ、決算書を作成します。なお、多くの場合決算は年1回ですが、企業によっては半年や四半期に1度決算を行うこともあります。
また、年次で発生する業務としては、年末調整や賞与計算などがあります。年末調整とは、従業員に支払った1年間(1月~12月)の給与と源泉徴収した所得税を再計算し、所得税の過不足を調整する手続きのことです。また、賞与計算では、業績などに応じて年2回から3回支払われる賞与の支給額や控除額などを計算します。
さらに、決算書をもとに納めるべき税額を計算し、法人税申告書を作成します。法人が申告する税金は、法人税、消費税、法人事業税、法人住民税などです。法人の税務申告は手続きが複雑なため、税の専門家である税理士に依頼するのが一般的です。