〜「また一緒に仕事したい」と言われる人の共通点〜
「フリーランスとして実力はあるのに、なぜか次に繋がらない」
そんな人を、私はテストマネージャーとして何人も見てきました。
逆に「次も一緒にやってほしい」と現場から名指しされるフリーランスもいます。
その差は、スキルや知識だけで決まりません。
今回は、現場で信頼されるフリーランスに共通する条件を、マネージャーの視点からお話しします。
信頼される人は、「自分の契約上の責任範囲」と「それを超えること」を明確に理解しています。
与えられたタスクに対して責任を持つ
でも、それ以上のことは勝手に進めない(判断は仰ぐ)
線引きが必要なときは「これは契約外だと思うのですが、どうしましょうか?」と冷静に確認
勝手にやりすぎない、でも放置しない。このバランス感覚が、現場で信頼される土台になります。
「〇〇は完了済み」「〇〇は未着手、△日までに対応予定」など、事実ベースで進捗を伝える
問題が起きたら、早めに共有し、対処案をセットで出す
Slackやチャットでも、端的で分かりやすい文章を心がけている
報連相ができるだけで、**“任せられる安心感”**が一気に上がります。
誰かが詰まっていたら「お手伝いできることありますか?」と自然に声をかける
チーム内の情報が分断されていたら、「共有しましょうか?」と自ら橋渡しする
上司だけでなく同僚や他部門との関係構築も意識している
「自分の作業だけやってる人」ではなく、「チーム全体を見て動ける人」が信頼されます。
テスト実行だけでなく、「そもそもこのテストって何の目的だっけ?」と考えられる
不具合の傾向を見て「仕様レベルの確認が必要」と提案できる
「どうすれば品質を上げられるか?」を常に考えて行動している
目的意識がある人は、会話の深みが違う。現場の信頼も自然と厚くなります。
プロジェクトが終わる頃、よくこんな声を聞きます。
「あの人、ちゃんと周囲を見てたよね」
「あの人がいたから後半助かった」
「あの人ならまた安心して任せられる」
信頼されるフリーランスは、仕事の成果だけでなく、“印象”としても現場に記憶されているんです。
無断で進める(勝手に設計を変更・自動化ツールを入れるなど)
過度に周囲を批判する(前任者や仕様側など)
小さなミスを隠す(発覚すると信頼が一気に失われます)
フリーランスにとって**「また一緒に働きたい」と言われることほど、次の仕事につながる武器はありません**。
現場で信頼されるには、「技術力」以上に「仕事の仕方」が問われます。
そして、その力は一朝一夕では身につきません。
小さな積み重ねが、信頼になります。
あなたもぜひ、**“記憶に残るフリーランス”**を目指してみてください。