一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • わたしの仕事・6月

6月のハイヤードライバーの仕事には、独特の魅力とやりがいがあります。梅雨の時期にあたり、雨が降る日も多くなりますが、そんな日こそ私たちのサービスがより一層求められる季節です。傘を差さずに快適な移動を望まれるお客様のニーズに応え、安心・安全・快適な移動空間を提供できることに、大きな誇りを感じます。

この時期は、企業の株主総会や季節の接待、海外からの来賓の送迎など、重要なビジネスシーンも多くなり、ハイヤーの出番が増える季節です。一人ひとりのお客様に合わせて車内の温度や会話のトーンを調整し、まるで専属のコンシェルジュのような心づかいを意識しています。そのひと手間が、「ありがとう」「快適だったよ」という言葉に繋がり、やりがいに直結します。

6月はまた、観光や出張で日本を訪れる外国人のお客様も多くなる時期です。英語や簡単な外国語を交えながらの応対はチャレンジングですが、おもてなしの心を持って接することで、国境を越えた信頼関係が生まれます。お客様が笑顔で降車される瞬間には、この仕事をしていて良かったと心から感じます。

雨に濡れた街を静かに走るハイヤーの中は、どんな天候でも穏やかな空間でありたい。お客様が外の喧騒から離れて、ほっと一息つけるような、そんな「移動以上の価値」を届けることが私たちの使命だと思っています。

6月という季節は、雨の合間に見える新緑や紫陽花の美しさ、湿った空気の中に感じる日本らしさなど、どこか情緒的で、車窓からの景色さえも特別に感じさせてくれます。そうした風景を感じながら、静かにお客様をお送りするひとときが、私にとっても癒しであり、楽しみのひとつです。

毎日が同じようでいて違う、一期一会の連続。その一つひとつに心を込め、信頼を積み重ねていけるこの仕事に、私は誇りと喜びを感じています。

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増澤 直也

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