一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • わたしの仕事・8月

8月のハイヤードライバーの仕事には、夏のピークならではのダイナミズムと、人の流れの濃さがあります。真夏の暑さが続く中、観光や帰省、イベントなど多くの人々が動く季節であり、私たちの出番も自然と増えていきます。その分、やりがいや楽しさもひときわ感じられる月です。

まず、8月は企業の稼働がやや落ち着く一方で、個人のお客様や観光客、そして特別な送迎のニーズが高まります。海外からの旅行者や、国内を巡るVIPの方々をお迎えし、日本の夏を快適に楽しんでいただけるよう、サービスの質がより重要になります。暑い中でも車内は常に快適で、冷たいおしぼりや飲料をさりげなくご用意することで、おもてなしの心を伝えることができます。

また、お盆の時期は帰省や法事、家族の集まりなどで移動の機会が増え、長距離運行も多くなります。渋滞が予想される中、時間通りの送迎を行うには、高い運転技術と先を読む判断力が求められます。しかし、それこそがプロの腕の見せどころであり、お客様からの「助かったよ」「やっぱり頼んで良かった」の言葉が、何よりのやりがいです。

夏の風物詩ともいえる花火大会や夏祭りの送迎も、8月ならではの仕事です。浴衣姿で楽しそうに会場に向かうお客様を安全に送り届け、終演後には疲れを癒す空間を提供することは、単なる移動手段ではなく、思い出を彩る一部になるという誇りを感じます。

猛暑の中で車を清潔に保ち、内外装を整え、常にベストな状態で臨むのは簡単なことではありません。しかし、「最高の状態でお迎えする」ことを習慣にすることで、自分自身の気持ちも引き締まり、仕事へのモチベーションも高まります。

8月は太陽の光がまぶしく、街の景色が鮮やかに輝く季節です。そんな中で、お客様と一緒に夏のひと時を共有できるこの仕事は、日々に彩りと意味を与えてくれます。今日も、誰かの大切な夏の思い出の一部になれるよう、私はハンドルを握ります。この仕事が楽しくてたまらない、そう心から思える月です。

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増澤 直也

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