テレビ業界は制作費の縮小によって、いろいろな部署で経費削減が行われている。
編集にも、その余波が押し寄せている。
僕が担当する番組は、通常ADさんが編集室に来て、素材が入ったHDDを持って来たり、編集室に来ないディレクターのパイプ役になったりする。
その他にも、原稿の作成やリアクションワイプやPRのオフラインなどの仕事がある。
その仕事をする為に編集室に来るわけだが、それにも当然のように人件費が掛かる。
それも削減しようという流れが出て来ている。
削減されるのは仕方ないが、ADさんの仕事を編集やディレクターで分担する必要がある。
編集としてはディレクターのパイプ役は指示書があれば必要ない。
素材HDDも事前に搬入してくれば、開始時間に居る必要はなくなる。その他の細々した物はメールで送ればよい。
あとはリアクションワイプとPRのオフラインだ。
PRの作成は演出に関わる事なので、編集としては手を出せない。リアクションワイプのオフラインに関しては、こちらで進める事は可能だ。しかし、いつもより作業時間が掛かるのは避けられない。編集室を使うお金とADさんの人件費を天秤にかけると、どうなのかは上層部しか分からない。
しかし、リアクションワイプのオフラインだけでも編集が負担をすればADさんもラクになるはずだ。
僕としては負担をしても構わないが、僕以外の編集がどう思うかは分からない。
編集として負担が増えるが時代の波だから仕方ないし、収入が増えると思えば納得できる。
これから先もっと経費削減の波が来たら負担も増えるわけだが、それに対応できるように準備をしていきたいと思う。