一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 情報処理試験は取得する意味なし?

ITエンジニア向けの国家資格として、情報処理試験というものがあります。
情報処理試験というのは各試験の総称で、色々な試験があります。
詳しくは以下を参照下さい。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

この情報処理試験、実はエンジニアの間ではあまり評判が良くないのです。
「実務では使えないから取得する意味ない」
という意見が多いです。

では本当に意味がないのか?
僕はそうは思っていません。

最近受験していませんが、僕もいくつかの資格を取得しています。
取得済みの資格と、取得した感想は以下の通りです。
・基本情報処理・・・駆け出しエンジニアは受験した方がいい。僕はこの資格を取得したことでIT専門用語を理解し、打ち合わせでの会話の内容について行けるようになった
・応用情報処理・・・問われている内容は広く浅くという感じ。もっと難しい試験を受けるための踏み台としてはいいかもしれないが、別に受けなくてもいいかな
・データベーススペシャリスト・・・データベース設計ができるようになりたいのであれば絶対に受験した方がいい。勉強の過程でインプットとアウトプット両方できるので非常に優れた試験だと思う

実際に取得した経験から、僕は資格取得推奨派です。

但し資格を取得したからと言って仕事ができるようにはなりません。
なぜなら、資格試験と問われている内容は全て基礎知識だからです。
これは情報処理試験に限らず、司法試験や公認会計士などでも同じ。

司法試験に合格したからと言って、いきなり弁護士として第一線で活躍できないのと同じです。

逆を言えば、資格試験に合格できないということは、基礎知識が身についていないとも言えるのです。
何事も基礎なくして高いレベルに昇華させることはできません。

「情報処理試験なんて意味がない」という人がいたら、実際に資格を持っているか聞いてみて下さい。
おそらくほとんどの人は持っていないと思います。
自分が知っている限り、このようなことを言うのは資格を持っていない人で、実際に持っている人で「意味ない」と言っている人は少数です。
資格を持っていないのに「意味ない」と言うのはおかしいですよね?実際に取ってみなければ分からないのに。
正しい情報とは言えないので注意しましょう。

ただ、資格取得が目的になってしまうのはNGだと考えています。
基礎知識だけ問われる資格試験に合格したところで偉くもなんともないのです。
基礎知識を身に付けるために資格試験のカリキュラムを利用する。
これが一番いい資格との付き合い方かなと思います。

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