日立市では2024年度から担い手育成のための研修を開始しており、10名が参加。2025年度には、より専門的なスキルアップ研修と、初心者向け研修の2本立てで育成を進める予定である。現在、6名のうち3名が先駆者として森林を確保し、自伐型林業に本格的に取り組んでいる。
気候変動の進行により、森林や山間部の土地利用が災害の引き金となる可能性が高まっている。大規模皆伐と放置が続けば、山は荒廃し、土砂崩れや洪水を誘発しかねない。
一方、自伐型林業は、適切な間伐と作業道整備により森林の機能を保ち、流域全体の治水力を高める可能性を持っている。持続可能で災害に強い地域づくりに向けて、今後、自伐型林業への期待が高まることが予想される。