百日咳(ひゃくにちぜき、英名:whooping cough)は、ボルデテラ・パータシス菌(Bordetella pertussis)という細菌によって引き起こされる呼吸器の感染症です。主に乳幼児や子どもに多く見られますが、大人もかかることがあります。
🦠【主な症状】
百日咳は3つの段階に分かれます:
1. **カタル期(1〜2週間)】
2.
痙咳期(けいがいき:2〜6週間)
- 特徴的な激しい連続咳が出る
- 咳のあとに「ヒューッ」という笛のような吸気音(whoop音)
- 咳き込みすぎて:
- 顔が赤くなる・涙が出る
- 嘔吐する
- 呼吸が一時的に止まることも
3.
回復期(数週間〜数ヶ月)
🧒【特に注意が必要な人】
- 生後6か月未満の乳児(重症化しやすい)
- 高齢者や免疫力の低い人
💉【予防】
- 百日咳は**ワクチン(四種混合:DPT-IPV)**で予防できます。
- 1歳未満の乳児はワクチンがまだ不十分なので、周囲の大人のワクチン接種も重要
🏥【治療】
- 早期であれば**抗菌薬(マクロライド系)**が有効
- 症状が進行してしまった場合、**咳だけに対する治療(対症療法)**となる
- 乳児は入院管理されることも多い
👂補足ポイント
- 症状が100日も続くことがあるため「百日咳」と呼ばれる
- 大人が感染してもただのしつこい咳と勘違いされがち → 子どもにうつす危険あり
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