令和のコメ騒動でコメの価格が急激に上昇している中での失言で、農水大臣が小泉進次郎に交代となり、備蓄米を放出してコメの価格を下げるパフォーマンスとして、随意契約で放出された古古古米を有難ったがって買い求める庶民の姿をマスコミが報道しています。 近年コメが高くなった根本原因は戦後長らく政権与党の地位にあった自民党の減反政策によってコメの供給能力が細り、インバウンド需要などの需要増に供給が追い付かなくなってきたということはありますが、物価全体が上がっている中でコメの価格だけ突出して上がったというようには思えません。問題の本質は日本が失われた30年のうちに所得は横ばいどころか下がったうえに税金・社会保障費だけ上がって一般国民の懐が貧しくなり、主食であるコメすら高くて買えなくなってきているということかと思います。農政のみならず経済政策など数々の失敗、無為無策、不作為を棚に上げて、コメの問題をコメだけの問題として矮小化してはいけないと思います。現在の政権与党に政治を任していては主食のコメすら自国産をそのうち食べられなくなるのではないかという笑えない現実があります。政治の貧困からくる生活の困窮は有権者である国民の無関心にも原因の一端がある様に思います。