夏休み——。子どもたちにとっては楽しみが詰まった長期休暇ですが、保護者の方にとっては「どう乗り切ろう?」というプレッシャーを感じる季節かもしれません。
特に共働き家庭や、在宅ワークをされている方、またきょうだいで年齢差がある場合など、夏休みの過ごし方に頭を悩ませる場面は多いのではないでしょうか。
本コラムでは、夏休み期間中のシッター活用について、そのメリットや利用方法、保護者とシッターとの連携のあり方などを詳しくご紹介します。ぜひこの夏の過ごし方を考えるヒントになれば幸いです。
夏休みは、およそ40日間という長期にわたります。普段は保育園や学校、学童に通っているお子さまも、自宅で過ごす時間が増えるため、家庭内でのサポートが必要になります。
【よく聞かれるお悩み】
「仕事があるのに、日中子どもがひとりで家にいるのが心配」
「在宅勤務だが、仕事と育児の切り替えが難しい」
「兄弟で年齢が離れていて、上の子と下の子それぞれの対応が大変」
「学童はあるが、早めに終わってしまう」
「夏季休暇を取りきれず、カバーしきれない日がある」
このような場面で、ベビーシッターを部分的にでも取り入れることで負担が大きく軽減される場合があります。
夏休みのシッター依頼では、日常とは少し異なるご要望も多く見られます。以下、具体的な活用例をご紹介します。
午前中のみお仕事がある方、または下のお子さまのお昼寝中にリモート業務を集中したい方などに好まれるのが「午前中だけ」のシッター依頼。
早い時間からの対応が可能なシッターにお願いすることで、朝の家事や身支度も安心して取り組めます。
夏期講習や短縮学童などで「午後からの数時間だけ見てほしい」「18時以降も安心して預けられる場所がない」といったニーズにも対応できます。
特に夕方以降のシッター利用は、お子さまの夕食・入浴・就寝準備を任せられるため、保護者の方が仕事から帰ってくるまでの時間を安心して過ごせるメリットがあります。
夏休みは兄弟姉妹が一緒に在宅していることが多くなりますが、年齢差のあるきょうだいの場合、それぞれの遊びや関心に寄り添うのが難しいことも。
シッターであれば、お子さま一人ひとりに合わせた遊びや学習支援を提供できます。
「近所の公園まで一緒に行ってほしい」「図書館やプールに連れて行ってほしい」など、外出を含むシッティング依頼も夏休みならでは。
熱中症対策を万全に、安全な範囲でのお出かけサポートも可能です。
シッターは家庭内でのサポートを行う存在ですが、「家の中に入る」ことの意味はとても大きいものです。
特に長時間の依頼が増える夏休みだからこそ、保護者とシッターの事前連携・信頼関係の構築がとても重要です。
【連携のポイント】
1日の過ごし方(タイムスケジュール)の共有
食事やおやつの準備に関するルール
熱中症や体調不良時の対応方法
室温・換気・水分補給の徹底
学習支援がある場合は内容や目標の共有
これらを事前にしっかりとすり合わせることで、保護者の方も安心してお子さまを預けることができます。
今年の夏も、すでに真夏日を記録する地域が増えています。熱中症対策は、子どもを預かる現場で最も大切な配慮事項の一つです。
【シッターとして気をつけていること】
お子さまの体調変化にいち早く気づけるよう観察を徹底
室内温度のこまめな確認・冷房や除湿器の活用
一定時間ごとの水分補給(遊びに夢中になっていると忘れがち)
外出時は帽子、日陰での休憩、冷却グッズの持参などを工夫
保護者様へのこまめな報告・記録
お子さまが安全で快適に過ごせるよう、ご家庭と協力しながら対応していくことが大切です。
夏休みは、子どもにとっても保護者にとっても特別な時間です。
ですが、すべてを完璧にこなそうとすると、疲れがたまり、心の余裕を失ってしまうこともあります。
そんなとき、シッターを「ちょっと頼れる存在」として活用していただけたら嬉しく思います。
「この日は午前中だけお願いしよう」「在宅ワーク中の2時間だけお願いしよう」といった、部分的な利用でも十分に効果があります。
子どもたちが安心して笑顔で過ごせること、そして保護者の方が安心して働けること。
そのお手伝いができるのが、私たちシッターの役割です。
この夏も、安全で心地よい日々になりますように——。