フリーランスの私は、一年中マクドナルドを職場として活用しています。
徒歩5分圏内にあり、コーヒーは120円。Wi-Fiも無料で、電源がある席も多い。作業環境としては申し分なく、特に原稿や企画の初稿を練るときなど、気分を切り替えて集中したい場面にぴったりです。
もちろん、気になる点がないわけではありません。ポテトの香りが鼻腔を刺激すること、咀嚼音や周囲の声が耳に入ること、マナーが気になる人が近くに座ることもあります。多少の騒がしさはあるものの、意外と“自分だけの空間”が保たれていると感じます。画面を覗かれるようなことも今のところ一度もありません。
不思議なもので、自宅の静けさよりも、ほどよく雑音のあるほうが集中できる日があるのです。子どもたちの笑い声や注文の呼び出し、フライヤーの音。そのざわめきの中に身を置くと、かえって頭の中が整理され、手が動くようになります。
職場とは、快適さだけでなく、気分やリズムを整えてくれる場所でもあります。自分にとって最適な“仕事場”は、その日の心と体のコンディション次第。そう思いながら、私は今日もマクドナルドでパソコンを開いています。