今年の参議院選は投票率が58%を超えた。与党は衆参両院において大きく議席を減らし、過半数を割り込んだ。一方、参政党や国民民主などが躍進した。
上がり続ける税金と社会保険料や物価高に悩まされ、人々は将来に不安を覚えている。若者の結婚率は50%まで下がってしまったし、当然ながらそれが少子化に拍車をかけている。
足りなくなった労働力を外国人で補填しようという動きがあるが、それが今後日本の社会や文化、慣習にどんな影響をもたらすのかは未知数だ。
また、自分の生まれ育った町の山林が外国人に買い漁られていることに危機感を覚えている国民も増えている。
今までのグローバリゼーション、自由競争は本当に私たち庶民の暮らしにとって良いことなのか。少なくとも日本の経済は30年間停滞しているし、ますます先細りして明るい未来の兆しは見えていない。協力体制を細分化し、日本の一次産業や中小企業を過酷な競争にさらしたとて、日本は強くなるのだろうか?結局は誰が得しているのか、今こそ振り返り検証する時に来ているのではないだろうか。
既定路線には限界が来ている。その国民の意思がはっきりと現れた選挙だったと思う。