一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

こんにちは。

私は日々スポーツの現場でアスレチックトレーナーとして活動していますが、その中で常に意識しているのは、「どうやって自分の仕事に付加価値をつけるか」ということです。

今回は、田原望さん著『キーエンス思考 ChatGPT付加価値仕事術』をもとに、仕事の質と効率を高めるヒントをご紹介します。

■ これからは「付加価値」が差をつける

今、あらゆる分野でAIの導入が進んでいます。

特にChatGPTのような生成AIは、文章作成、情報整理、企画立案など、多くの業務を補助できるようになりました。

しかし、ただAIを使うだけでは不十分です。

著者は、これからの時代に求められるのは**「AIを使いこなし、成果やアイデアを“価値”に変える力」**だと指摘します。

■ 付加価値を生み出す3つの要素

本書では、付加価値を高めるための要素として以下の3つが挙げられています。

  1. プロフェッショナルな目的意識
    常に「何のためにやっているのか」というゴールを意識する。
  2. 知識と洞察力
    必要な情報を正確に集め、深く理解する。
  3. 行動力
    得た情報やアイデアをすぐに形にするスピード感。

この3つがそろうことで、AI活用が単なる効率化ではなく、「成果を出す武器」へと変わります。

■ ChatGPTの活用例

本書では、ChatGPTを使った具体的な業務改善の例も多数紹介されています。

  • 文章生成:報告書・提案書・メール文などを迅速に作成し、内容を整える
  • 企画立案:新サービスやイベント案を、条件や背景を入力して提案させる
  • 情報整理:大量のデータや資料を短時間で要約し、重要ポイントを抽出する
  • 問題解決:現状分析から改善策までを論理的に整理する

これらは専門職だけでなく、接客業・サービス業・医療現場など、あらゆる分野で応用できます。

■ 「人にしかできない部分」に集中する

ChatGPTの活用で最も大きい効果は、「自分にしかできない業務に時間を割けるようになる」ことです。

例えば、お客様への直接対応や判断が必要な業務は、人間だからこそ価値を生み出せる部分です。

AIに任せられる部分は任せ、空いた時間をこの“付加価値部分”に集中させることが、結果的に仕事全体の質を上げます。

■ まとめ:AI時代の武器としての「思考法」

AIは使い方次第で、ただの便利ツールにも、強力な武器にもなります。

重要なのは、目的を明確にし、正しい問いを投げかけ、得られた答えを価値に変える力です。

本書の内容は、業種や規模を問わず、すべての事業者が明日から取り入れられる実践的なヒントにあふれています。

ぜひ、ご自身の業務に合わせたChatGPT活用を試してみてください。

(参考書籍:『キーエンス思考 ChatGPT付加価値仕事術』田原望 著/日経BP)

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