一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 東京のマンション価格推移

この10年で東京都内の中古マンション価格は総じて上昇傾向にあり、2010年と比較して平均価格は約1.5倍へと上昇を遂げました。特に2020年以降は上昇の勢いが強まっています。こうした価格上昇の背景には、日本の低金利政策や建設費高騰、供給不足、さらに高所得層やインバウンド・富裕層の投資熱が挙げられます。

この中古マンション価格上昇と並行して、新築マンション価格も急激な高騰が進みました。特に2023年には、23区の新築平均価格が1億円を突破し、前年比39%以上という異例の上昇を記録しており、これは1974年以降で最高水準です。こうした新築マンションの価格高止まりは中古市場に対する「相対的な割安感」を薄れさせ、市場全体の価格を押し上げる要因となっています。

結果として、東京の中古マンション市場は堅実な資産性を見せており、今後も地域によっては安定的な価格上昇が期待される状況です。

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安倍 和之

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