一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • カメラ輸出の影響

日本の中古カメラは「丁寧に扱われた品質」「国内でしか手に入らないモデル」「整備力の高さ」などから、欧米・アジアを中心に非常に高い人気があります。特にアメリカは最大の輸出先の一つですが、トランプ政権下で導入された追加関税(対中輸入品だけでなく、一部日本製品にも波及)がコストに影響しました。

関税により販売価格は上昇し、バイヤー側は「まとめ買い」や「欧州経由の調達」など戦略を変えざるを得ませんでした。出品者にとっても送料・保険料に加えて関税リスクが加わるため、利益計算が複雑になり、販売戦略の見直しを迫られました。

しかし、それでもアメリカ市場での需要は根強く、プロのフォトグラファーやコレクターからは「多少高くても日本の中古カメラが欲しい」という声が多くあります。これは単なる商取引を超え、日本のリユース文化や技術力への信頼の証とも言えるでしょう。

輸出ビジネスに携わるうえでは、為替や関税などの国際情勢を把握しつつ、地域ごとの需要に応じた販売ルートを工夫することが今後さらに重要になっていきます。

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佐藤 主

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