一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 個人事業主が単価を上げるために大事なこと

個人事業主として活動していると、ある時点で必ず直面するのが「単価をどう上げるか」という課題です。

仕事を増やしても労働時間には限界があります。収入を伸ばすには「単価を上げる」ことが欠かせません。では、どんな点を意識すればよいのでしょうか?

1. 自分の強みを明確にする

他の人でもできる仕事をしている限り、価格競争に巻き込まれます。

「自分だからできることは何か?」を整理し、専門性や強みを打ち出すことで、価値に見合った報酬を提示できるようになります。

例:

  • デザインなら「〇〇業界に特化したデザイン」
  • ライティングなら「SEOに強い記事」や「経営者インタビュー記事」
  • コンサルなら「小規模事業者向けの仕組み改善」

2. 提供価値を「成果」で語る

単なる作業時間ではなく、「成果」や「効果」に焦点を当てることが大切です。

クライアントが本当に求めているのは「完成した納品物」ではなく「売上増」「効率化」「顧客満足度の向上」です。

「このサービスを使うと、どんな変化が得られるのか」を示すと、単価アップにつながりやすくなります。

3. 価格表を整備する

「いくらで受けられるか?」と聞かれる前に、明確な価格表や料金体系を用意しておきましょう。

基準があることで交渉しやすくなり、安値で引き受けてしまうリスクを防げます。

4. 既存顧客より新規顧客に単価アップを反映する

いきなり既存顧客の料金を大幅に上げるのは難しい場合があります。

まずは新規顧客から新しい料金体系を導入し、既存顧客には段階的に反映していくのが現実的です。

5. 「断る勇気」を持つ

単価を上げるためには、低単価の案件を断る勇気も必要です。

一見もったいなく感じても、その時間を高単価の案件獲得に充てることで、結果的に収入が増えていきます。

まとめ

単価を上げるには、単に「値上げをお願いする」だけでなく、

  • 自分の強みを明確化する
  • 成果ベースで価値を伝える
  • 料金体系を整える
  • 新規顧客から少しずつ反映する
  • 低単価案件を手放す勇気を持つ

といったステップが大切です。

「自分が提供できる価値は、もっと高く評価されるべき」と信じて行動することが、単価アップへの第一歩になります。

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加藤 正弘

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